■吉相墓と家庭
吉相墓は次のようなことを強く願うものです。
● 病弱者がいないこと。
● 生活費に苦しまないこと。
● 安心して相続させる子供のあること。
● 相続者があらゆる面において成人するまで両親が健在であること。
● 逆死者が出ないこと。
吉相墓はこれらのことを満たし、家庭の幸福を守るために研究されており、福(下台石)・禄(上台石)・寿(棹石)の三段階から成り立っています。吉相墓では、棹石の部分の右側に夫の戒名を左側に妻の戒名を刻み、その中央の頂きに宗派別の梵字を刻んで夫婦の和の大切さを敬います。
墓石は、棹石、上下台石の三段組みで、すべて同一材質の石でなければなりません。これを「共石」といって、「お互いに手をつないでいる相」と「健康・財力・相続の安泰を強める相」を表わすことから、吉相墓の条件の一つとされています。さらに親・先祖の祭祀は自分がすること、自分と妻は子供に建てて貰う余地を残すことが必要です。
■お墓の基礎知識
「墓」という字は、土の上に人が横たわり、上に日が当り、草が生えている形をあらわしているといわれます。万葉集にも「朝日照る」という言葉が墓の枕詞になっていることや、東向きから南向きが良いとされているように、お墓や墓地は明るいことが大切なのです。陽明なお墓は心のふるさとなのです。
お墓の見方
お墓の向き