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家系と遺伝

家系と遺伝

ここ数年前より、DNAの研究が話題を呼んでいます。 クローンの羊が生まれ、大腸菌のDNA操作によりヒトのインシュリンを作成したり、あげくのはてにはクローン人間まで作ってしまおうといわれています。
両親のいないクローン人間は果たして人間として認められるのでしょうか? 新しい人類としての何かの差別が始まるのではないでしょうか?私は、道徳的に考えてクローン人間の作成には反対ですが・・。

古来、アメーバーや特定の生物以外はほとんどがオスとメスに分かれており、ヒトも当然この二種類からなっています。
このオスとメスによって子孫が残されており、現在の生物が存在するといえます。
その残された子孫によりすべての生物の親のまた先祖の遺伝子が継承されているのです。

細胞の核の中にあるDNAが発見されたのは1860年代後半です。1940年代に入ってから現在までにDNAは、あらゆる生物が持っている遺伝子の本体であることが確認されました。
親子がよく、『お父さんと口が似ている』とか『お母さんと目が似ている』、また『性格の・・・が似ている』なんて事をよく聞きませんか? これはまさに親のDNAによって遺伝されたものであり。古来よりこの遺伝ということがあることは理解されていました。遺伝子とは、過去の歴史を受け継いでいるだけではなく、現在そして未来に伝えていく役割を果たしています。
しかし、なぜ遺伝が起こるのかは発見されていませんでした。 いや、ヒトゲノムが100%解読された現在も未だに遺伝が起こる理由、またその後の現象については解明されていません。

村上和雄氏の著作『生命のバカ力』によると、成人の人間の細胞数は約60兆個あり、1キログラムで約1兆個、つまり60兆個のDNAのコピーを持っているということです。 すべての生物のDNA構造は同じであり、カビや菌までも同じです。
そのため、大腸菌から人のインシュリンを作ることなどが可能となりました。
ひとつのDNAに30億の情報が書き込まれており、人体にはそのDNAが60兆個あると言うことです。 その60兆個のDNAには同じ遺伝情報が組み込まれているため、人間のどこのDNAを使用しても同じクローンができるということです。

このすべてー個人の体の中にある何兆個ものDNA、遺伝子とは常に休みなく働いているのではなく全遺伝情報の3%から10%までしか働いていないと書かれています。
確かにすべてが遺伝子により子に遺伝されていて100%働いていれば、もっと親に似ているはずで兄弟は瓜二つぐらい似ていなければおかしいということになります。
小さい頃は母親に似ていたのが成長するにしたがって父親に似てきたとか、おじいさんに似ているとか、何かのきっかけで眠っていた遺伝子が蘇ったり、活動していた遺伝子が休止したりすることがあるのです。

眠っている97%の遺伝子を活動させる方法はどうすればよいのでしょうか?
たとえば、心臓の収縮膨張は人間の意志に関係なく勝手に働いている。つまり収縮膨張する遺伝子情報がONになっているということです。しかし、興奮したり、何かに驚いたりすると鼓動が早くなります。
これは外部からの刺激によってそれまで眠っていた遺伝子がONになったことを意味します。

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