供養
供給資養(きょうきゅうしよう)の略で、三宝(仏・法・僧)や霊(亡き人)に供物を供え、お経を読むのも供養である、その善行を他にめぐらし、自他共に救われてゆくことを資(たす)け、更にそれによって共々養われていくこと。父母、餓鬼(地獄に堕ちうかばれない霊)に財物 香=お香・華=お花 施餓鬼=飲食を供える利供養と、教義に沿って修行を行い衆生を救済する法供養の二種供養や、前出の二種供養に先祖を偲ぶ心を養う敬供養を加えた三種供養がある。
六種供養
閼伽(水)・塗香(ずこう)・華・焼香・飲食(おんじき)・灯明による財物を供える利供養。
追善供養=追福修善の略で、写経を謹書し納経して霊に供える利供養行為や、僧侶を招いて仏壇を飾り供物を供えお経を読んで頂いたり、墓前にて供物を供えお経を読んで頂く事は、霊に対するもっとも良き供養である。
施餓鬼供養
六道(天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄))の一つ餓鬼の境遇に堕ちた亡者は口にしようとした食べ物が忽ち炎と化して、何一つ食べることが出来ない。そんな餓鬼に食べ物を施し、その苦しみから少しでも脱することが出来るようにする行事。(浄土真宗にはありません)
彼岸供養
お彼岸とは中日を挟んで前後三日間の、合わせて一週間の行事です。お中日とは太陽が真西に沈む春分・秋分の日です。昔から西には西方浄土といって仏の世界があり極楽とされています。極楽に往って生まれた(往生) 先祖を偲び、今日ある自分を育んでくれた先祖に感謝し、自分も死なば極楽浄土に行きたいと決意を新たにする実践週間です。
盆供養(盂蘭盆会)
お正月お盆は、「ご先祖様の霊が我が家に帰る日」中国の先祖まつりや「孝行」儒教・道教の教えが強く反映されております。 四世紀頃、中国では七月十五日は仏教の「お盆」と道教の「中元」が一つになり、先祖を供養する日、亡き人の魂をまつる日となって日本に伝わって来ました。
死者供養
インド仏教では、人々は「仏」であるお釈迦様の遺骨(仏舎利)とそのお墓(ストゥーパ=卒塔婆)の供養をして功徳を積み、それを亡き父母へ差し向け(回向する)ことで「死者供養」をしておりました。中国仏教では、直接、先祖や亡き父母を(霊廟で)まつる儒教の祭祀の考え方が仏教に取り入れられ日本に伝わり、家に於いての仏壇・墓参りでの供養が定着しております。